私は、埼玉越谷出身で3人兄弟の長男として育ちました。両親は子供に自由に好きなことをやらせてくれるような教育方針だったので、色々と好きなことにのめり込みました。
小学生の時からのめり込んだのがサッカーでした。高校ではキャプテンを務め、仲間と共に切磋琢磨する日々を送っていましたが、試合中に腰の骨を折ってしまい、競技としてはもちろん、趣味としてもサッカーができる状態ではなくなってしまいました。
高校生活の最後の一年の半分を上半身ギプスで固定された状況で過ごすことになり、とても落ち込みました。しかし当時流行っていたあるアイドルグループにハマり、そのおかげでなんとか大学受験の勉強に励むことができました。この経験が、実は今後のキャリアパスにつながっていくんです。
第一志望の大学・学部は決めていました。中学生の時から政治家になりたいという夢があったためです。しかし力が及ばず、合格することができませんでした。これを機に、大学生活は政治家以外の夢を見つけることに費やしました。
大学時代は、アルバイトやインターンなどを通して様々な経験をしましたが、最終的にはアイドルグループ好きが影響しマーケティングや広告に興味を持つようになりました。
私にとってはアイドルは活力を与えてくれる存在ですが広く世間的にみると「いち企業の商品」でもあります。例えばKPOP グループなどをどのように世界に売り込んでいるのだろうかということに興味を持ち、仕事はマーケティングや広告業界にしようと決めました。
就職活動は広告業界に絞りました。今後はマスメディアではなく、デジタル広告の時代だと言われていたので、メディアレップ業界の企業に入社しました。ここではデジタルメディア内の広告枠をお取引先である広告代理店へ販売する仕事をしていました。しかし次第に、広告施策の評価はどのメディアに出すのが良いのかということ以上に、広告クリエイティブの質に左右される部分が大きいことを感じ、自費で宣伝会議コピーライター養成講座などに通ったこともあります。
実はメディアレップの仕事をしていたときに、スマートニュースの広告仕入れ担当をしていました。当時は今ほどの知名度はなく、手軽にニュースを読めるニュースアプリのひとつ、というメディアでしたね。
メディアレップ時代に担当していたのはアドネットワークとキュレーションメディアでした。2014-2015 年当時、キュレーションメディア(SmartNewsはニュースアグリゲーションメディアですが)は出来上がったばかりで、どの企業も広告モデルでのマネタイズに奔走をしていました。いかに多くの広告枠を売り、メディア運営の運転資金にするかということが重要なポイントでした。
その中でスマートニュースは、特にユーザーファーストなメディア運営を行っていました。良質な情報についての信念が強く、ユーザにとって不利益がないようにするメディアとしてのスタンスを徹底していました。将来的には、SmartNewsのようにユーザーを大事にするメディアこそが評価され、成長し、長く残っていくのだろうと思いました。
実際に、SmartNewsのことを広告代理店さんに対して案内するときが一番雄弁だったと思いますし、それだけSmartNewsに対して情が入ってしまっていたので、これはもうこの会社に入るしかないだろうということで、応募するに至りました。応募はスマートニュースのみで、もしご縁がなかったら前職で仕事を続けようと思っていました。
とにかくプロセスが長かったという印象が強いですね。合計8名との面接で、一人につき45分ずつと聞いた時はびっくりしたのを覚えています。最終面接は 鈴木健さん、浜本階生さんとお会いし、自分が答えたことに対してすぐにお二人から質問が飛んで来るような、頭が疲れる面接だったというのも印象に残っています。
すべての面接を通して感じたことは、カルチャーフィットをとても重要視している点でした。候補者が会社に利益をもたらしてくれるかどうかというポイント以上に、売り上げや成長率のように数字では語りきれない、会社にとって良い影響を与える人材かどうかというポイントをとても大事にしていたと感じました。
過去の成果や自分の強みを発揮して活躍したいという人はもちろん大歓迎ですが、それに加えて、自分がこれから成し遂げたい夢があり、それを実現する方法としてスマートニュースで働くことが必要だと考える人、世の中に対して良い貢献をしていきたいという熱い想いを持っている人であるかを深く問われていたと思います。
合計8名です。インダストリーアナリストチームの方、ビジネスストラテジーチームの方、CEOの鈴木健さん、COOの浜本階生さんなど多くの方とお会いできました。
取引先ということもあり面接官も良く知っている方々だったので、大きく印象が変わったということはなく、いい意味で期待を裏切らなかったです。
私が所属する部署は JP Ad Business という営業部署です。複数事業を持っている企業や、VODコンテンツ、電子コミック、フードデリバリーなどを領域としたチームのシニアアカウントマネジャーとして仕事をしています。
役割としては、広告主の事業やプロダクトの課題をヒアリングし、スマートニュースの広告をソリューションとして提供してその課題の解決に貢献する仕事です。セールスというと自社メディアの売り子部隊という印象を持たれるかもしれませんが、実態としては「デジタルマーケティングパートナー」というほうが表現としてはマッチしていると思います。
実際にステークホルダーは広告主だけではなく、広告代理店との連携も重要です。課題解決の方針の同意を広告主と取りながら、実行部隊である広告代理店と連携していくという業務を行っています。
チームは少人数で、それぞれの強みを生かしながら、足りない部分は共同作業を通して助け合い、学び合いながら目標に向かっていけるフラットなチームです。実際、たったいま私の担当クライアントから緊急な依頼の連絡があったのですが、チームメンバーが対応してくれるのがわかっているので私は安心してこのインタビューを続けることができます。
メンバーはみな広告会社で運用型広告を経験した人たちです。
簡単にいえば売り上げを作っているということですが、それだけではないと思います。広告メディアとして SmartNewsを活用してもらうことで、スマートニュースという存在そのものを広めています。
広告主の課題解決をすることにより SmartNews アプリの良さと便利さを知ってもらい、それがアプリサービスのファンを増やす活動につながっていると思います。
すでに土台が出来上がっている環境でものを売るのは誰でもできると思うんですよね。でもスマートニュースはまだ全く整っていないものが多い。そういった環境でチャレンジをしたり、責任を持って整えていけることがこの会社で働く面白いところだと思います。
この2年間で会社が急成長したこともあり JP Ad Business も従業員数が一気に増えました。目まぐるしく環境が変化することに加え、それを乗り越えるために必要なルール・ツールが揃っていないなと感じることも多々ありますが、整っていないからこそできることってたくさんあると思うんですよね。まさに会社のコアバリューである Be the Owner 精神が大事です。会社の土台を作るという過程を通して自分の持っていないスキルを身につけ、できなかったこと、やったことがない仕事に挑戦していき、更に会社の貢献をして自分の価値を高めることができる。これがスマートニュースで働く一番のやりがいだと感じています。
まさにBe the Owner の精神かと思います。決められたことをただこなすのではなく、業務を通じて問題や課題を洗い出し、解決に向けて人を巻き込み、組織全体の解決に繋がる動きができるようになったのはこの会社に入ってからだなと実感します。
所属部門のチームミッションを達成するだけではなく、それにプラスアルファで会社組織を良くすることに自分から取り組んでいける人が、今後この会社で活躍できる人だと思います。
先述のBe the Ownerの精神に繋がりますが、自分が与えられたミッションだけでなく、それ以外に発見した課題や問題に対しても自発的に動ける人だと思います。少し具体的な話になりますが、経験としてはデジタル広告によるマーケティング課題の解決に従事した経験が3年以上あり、デジタルマーケティングにおけるステークホルダーとそれぞれの動かし方を理解されている方がマッチするかと思います。
なぜスマートニュースで働きたいのかという理由をちゃんと伝えられるように準備することが大事です。私も面接官として面接を行っていますが、他社への志望動機としても使えるような、ふわっとした内容を志望理由とされている場合もあるので、それは避けた方がよいかと思います。
私のケースは特殊かもしれませんが、前職で取引先として仕事をする中でスマートニュースの良さを感じ、スマートニュースでないと働きたくないという気持ちで面接に臨みました。それに近い理由とまでは思っていませんが、なぜ転職先がスマートニュースでないといけないのかという理由を伝えてくださると会話も弾むと思います。
おすすめの本を通して人を知る
働くうえで今も大切にしているマインドがこの本に詰まっていて、その実践によって自分に良い影響がきちんと返ってきているなと思うからです。
ざっくりいうと本著の中では『他者に何かを与えるときに、自分への見返りを意識して動くのではなく、他者に寄り添う気持ち・姿勢をもってGiveを行っていきましょう、そうすれば、それは即効性はないかもしれないが、長期的にみて何か自分にとってポジティブに働くよ』と言うことが言われています。
僕が共感し実践しているBe the ownerもこれと通じているのですが、自分自身の課題と同じくらいの熱量で組織課題にも目を向けて、その解決へ積極的に関わっていこうとすると、それによって組織から新しい機会を与えられたり、組織のメンバーから感謝されたり、ライトパーソンとしてたくさん相談が来たりと、他者から必要とされる状態になります。また自分自身のスキルも知らず知らずのうちに向上していることもしばしばです。
Giveを行い続けることで、自分が感じる私の価値と、他者の感じる私の価値の双方を上げることができる、そうなっていくことのすばらしさを知るきっかけを、この本から得ることができました。
アダムグラント
出版社:三笠書房
出版年月:2014年1月10日