スマートニュースでは「結果への執着」という価値観がデザインチーム原動力となっている。厳密なプロセスに固執するのではなく、意義ある結果を追求するというこのアプローチは、日本のデザインチームをリードしているデザインマネージャー、トレント・マクブライドにとって、自らの働き方を大きく変えるきっかけとなった。
「私自身も、かつては完璧なワークフローを追求していました」とトレントは振り返る。「しかし、スマートニュースのスピード感のあるビジネス環境では、柔軟性が不可欠です。日々変化するニーズや優先順位に対応していくことが、真の成果を生み出す鍵といえます」
彼のチームが最近手掛けたプロジェクトは、この成果重視というデザイン哲学を象徴している。「以前の職場では、計画フェーズが長引き、実際の成果が出るまで時間がかかることがありました。しかし、スマートニュースではそうならないよう努めています」とトレント。
方法は至ってシンプルだ。「早い段階でプロトタイプを作ることで、内部のステークホルダーへの共有や議論を迅速に進めることができます」。
「さらに、プロトタイプがあることで実際のユーザーからのフィードバックを早く得ることができ、改善のスピードも上がります。インサイトを早い段階でデザインプロセスに取り込むことで、何が効果的で何がそうでないのかを迅速に学べるのです」。このように、成果を最優先する姿勢がチームを導き、真に価値のある結果を効率的に追求する道筋を作り上げている。
現在、デザインチームのリーダーとして活躍しているトレントだが、3年前にチームメンバーの一人としてスマートニュースへ入社した当初は、リーダーシップの役割には興味がなく、むしろ抵抗を感じていたという。
ところが、あるメンターの言葉が彼の視点を変える契機となった。「マネジメント職は事務的なタスクが多いと思い込んでいましたが、メンターから『リーダーシップとは、チームの力を引き出し、個人の力を超えた成果を生み出すこと』だと教えられました」。
スマートニュースにおけるリーダーシップとは、成果へのこだわりを持ちながらチームを導き、プロダクトやユーザー、ビジネスのために最高の結果を目指すこと。「プロダクトマネジメント、エンジニアリング、データサイエンスと密に連携し、全員が共通のゴールに向かって進める環境をつくるのが、私の仕事です」とトレントは語る。
スマートニュースのカルチャーについて、トレントは成果を追求する姿勢が一人ひとりの社員を支え、挑戦を可能にしていると語る。「高い期待と手厚いサポート、それがスマートニュースの特徴です。高い基準が設定されていますが、その基準を達成するためのサポートも非常に充実しています」
彼らは、製品管理、エンジニアリング、データサイエンスなど様々な専門分野、そして世界中の異なるタイムゾーンにいる人々と緊密に連携し、共通の目標に向かって進んでいる。「スピード感のある環境ですが、ユーザーに素晴らしいプロダクトを届けることに集中できるので、大きなやりがいを感じています」。
スマートニュースへの応募を考えている人に向けて、トレントは「決まった答えやマニュアルのない状況を受け入れ、成果を重視し、変化を恐れない姿勢が重要です」と語る。
彼にとって、スマートニュースでの仕事は単なるプロダクトデザインにとどまらず、社会に有意義な変化をもたらすものだ。「私たちの製品は、何百万人もの人々の考え方や行動に影響を与える可能性を秘めています。電車で隣の席の人がSmartNewsアプリを使っているのを見たり、自分が作ったプロダクトに興味を持ってくれたりすることに、大きなやりがいと、責任を感じます。未来を形作ることに貢献できる素晴らしいチャンスがここにはあるのです」と締めくくった。