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ゼロからイチの信頼構築 ── SmartNews Igniter受賞者が、米国自社広告プラットフォーム開発で体現したCore Values

※本記事は、英語で行われたインタビュー内容とオリジナル記事をベースに、日本語版として構成や表現を再編集したものです。
スマートニュースでは、日々の仕事に取り組むにあたって大切にすべき価値観であり、意思決定や行動の基盤となる原則として、3つの「Core Values」を掲げています。このCore Valuesを行動で示し、カルチャーを形づくる社員を称えるため、社内では定期的に「SmartNews Igniter」の表彰を行っています。
今回は、受賞者である広告プロダクト・インサイト&ソリューション部門のリード・プロダクトマネージャー(Lead PM)、Ratnesh Kumar(ラトネシュ・クマール)にインタビューを実施。USにおける自社(1st-party)広告プラットフォームをゼロから立ち上げ、クライアントとの深い信頼を築き上げた軌跡と、彼が日々の業務のなかでどのようにCore Valuesを体現したのかを聞きました。
この記事の要点
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Core Valuesの体現:Ratneshは、プロダクト開発の枠を超えて、Go-To-Market(GTM)の営業サポートやアカウントマネジメントまで自ら地道に推進する「十徳ナイフ」のような全方位型アプローチで成果に執着し、SmartNews Igniterを受賞。
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0 to 1 の挑戦:Amazonで約8年間、成熟しスケールされたシステムに携わったのち、あえて「曖昧さ」の残るスマートニュースのゼロイチ環境に飛び込んだ理由。
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究極のカスタマーオブセッション:土曜日の夜に発生したクライアントの緊急事態に日米チームで迅速に対応。技術トラブルを「強固な信頼関係」に変えた瞬間。
ミッションに導かれて。Amazonから「ゼロイチ」の挑戦へ
― プロダクトマネージャーとして豊富な実績を持つRatneshさんなら、他にもたくさんの選択肢があったと思います。なぜスマートニュースへの入社を決めたのですか?
理由は大きく2つあります。ミッションへの共感と、挑戦の性質です。
まず、スマートニュースのミッションである「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける(Delivering the world's quality information to the people who need it)」という言葉に、純粋に強く惹かれました。ニュースや良質な情報は、世の中で何が起きているかの理解を深め、人々の意思決定を支え、連帯を生み出すものです。
まさに「良質な情報は、かけがえのない社会のインフラ」であり、社会の安定と発展に欠かせない情報を取り扱うスマートニュースだからこそ、この「For the Common Good(共通善のために)」をバリューとして掲げ、追求することに大きな意味があると感じ、深く共感しました。

2つ目は、プロジェクトを「ゼロからイチ(0 to 1)」で構築する機会があったことです。前職のAmazonには約8年間在籍し、eコマースや広告のPMを担当。そこにあるシステムはすでに非常に成熟し、スケールされたものでした。
スマートニュースでは、US市場向けの自社広告プラットフォームをゼロから設計し、最初のアーキテクチャからクライアントのオンボーディング、そして収益化にいたるまで。プロダクトの全工程を自らオーナーシップを持って推進できるというチャンスは、私にとって信じられないほどエキサイティングだったのです。
― 現在のチーム体制や、グローバルでのコラボレーションはどのように行われているのですか?
私はグローバルの広告プロダクトマネジメントチームに所属しています。US側の広告PMは私1人ですが、日本側に6〜7名の優秀なPMメンバーがいます。
エンジニアリング機能の大部分は日本にあるため、私は日々の新機能開発に向けて日本の開発チームと密に連携しています。一方で、US側にはセールス、マーケティング、アカウントマネジメントの体制が整っています。
つまり、広告主のみなさまと日々直接やり取りをするフロント機能はすべてUSにあり、プロダクト開発のコアは日本にあるという構造です。私はこれらすべてのチームの「リエゾン(架け橋)」として、US市場のニーズを正確にプロダクトに反映し、自社広告プラットフォームを成功に導く役割を担っています。
プロダクト成功のための「十徳ナイフ」になる

― 日々の並外れたコミットメントが評価され、今回「SmartNews Igniter」を受賞されました。具体的にどのような行動が受賞に繋がったのでしょうか。
組織がまだ小さく、ゼロからイチを立ち上げるフェーズでは「私はプロダクトマネージャーだから、仕様を書いてリリースすれば仕事は終わり」というような硬直したマインドセットでは通用しません。全方位的なアプローチを取り、その瞬間にチームが必要としているものなら何でも対応する「十徳ナイフ 」のような存在になる必要がありました。
目まぐるしく変化し、完璧なジョブディスクリプション(職務記述書)など存在しない私たちのスタートアップ環境において、チームや会社全体を見渡し、問題を見つけたら自分にできることを主体的に行動に移すこと。それこそが、互いの信頼関係を深め、組織としてのアウトプットを向上する最善のアプローチだと信じています。
プロダクトを孤立させず、ビジネスとして一貫したものにするために、私はあらゆる地道なタスクに飛び込みました。Go-To-Market(市場投入)の戦略策定から、営業支援、クライアントのアカウントマネジメントまでサポート。クライアントの本当のペインポイントを理解するため、75社以上の広告主とのSlackコミュニケーションチャンネルにすべて入り込みました。営業チームには「すべての技術的な質問にその場で即答はできないかもしれないけれど、彼らがどんな文脈で困っているのかを直接肌で感じたいから、チャンネルに入れてほしい」と頼んだんです。
私たちの起こすすべての行動は、素晴らしい結果を生み出して野心的なミッションを達成するためにあります。ユーザーの心地よい体験を維持しながら、広告主のビジネスを絶対に成功させるというプロダクトの成果に向けて、チーム一丸となって突き進みました。
土曜の夜の危機を、パートナーシップの決定的な勝利に変える

― まさに「Nothing is Somebody Else’s Problem(ひと事なんてない)」と「Outcome Obsession(結果への執着)」の体現ですね。その姿勢はクライアントにどう伝わりましたか?
広告ビジネスの世界において、信頼こそが最大の資産です。問題を発見したとき、誰かが対処してくれると思ってはいけない。組織全体の成功に責任を持つというスタンスを、行動で示す必要があります。
ある土曜日の夜、大口の広告主の1社から「アドマネージャーのアカウントにアクセスできなくなった」と緊急のメンションが入りました。すぐにログを調べたところ、金曜日にリリースしたわずかな挙動の変更が原因であると突き止めました。
月曜日の朝まで待つという選択肢もありましたが、それでは「Outcome Obsession(結果への執着)」とは言えません。私はすぐに日本のカウンターパート(エンジニア)へSlackを送りました。幸いにもグローバルチームが迅速に動いてくれたおかげで、土曜日のうちに問題を完全に解決することができたのです。
クライアントは言葉にできないほど感謝してくれました。彼らの危機を「自分の問題(ひと事ではない)」として捉えて全力で解決したことで、強固な信頼関係を築くための決定的なターニングポイントに変えることができたのです。あのとき、チームがひとつになって出した成果には、本当にしびれました。
未来の挑戦者たちへ
― 最後に、スマートニュースへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
私は、先が見えない「曖昧さ(Ambiguity)」のなかに身を置くことが大好きです。次に何が起こるかわからない環境を楽しみ、自分の仕事がダイレクトに成果に直結する手応えを感じたい人にとって、スマートニュースは最高の舞台です。
出来上がった仕組みを管理するのではなく、自らの手で「新しい価値を築きたい」と思っている人、あるいは信頼されるジャーナリズム、最先端のAI、そして広告イノベーションの交差点にワクワクする人なら、ここ以上に刺激的な場所は絶対にありません。

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