Inside SmartNews

対話とデータで調和させる ── Ads Product PMが追求する、ビジネス成長とより良いユーザー体験|SmartNews Igniterの働き方

2026年07月09日

  • LINEに投稿する
  • Xに投稿する
  • LinkedInに投稿する
  • Facebookに投稿する
  • リンクをコピーする

※本記事は、英語で行われたインタビュー内容とオリジナル記事をベースに、日本語版として構成や表現を再編集したものです。

スマートニュースでは、日々の仕事のなかでCore Valuesを高い次元で体現している社員を、全社集会で「SmartNews Igniter(イグナイター)」として表彰しています。今回は、異文化・異職種の境界を越え、卓越したコラボレーションとデータドリブンなアプローチで組織を牽引したAds Productチームのプロダクトマネージャー、GazzaことAchmad Gazza Putra(アクマド・ガッザ・プトラ)さんにインタビューをしました!

広告の収益最大化と、ユーザー体験の向上。一見すると両立が困難に見える2つの重要指標をどう調和させ、チームを動かしてきたのか。Gazzaさんが見てきた4年間の会社の変化、そして大切にするCore Valuesの解釈について深掘りしました。

ミッションへの強い共感と、グローバルな多様性に惹かれて

 Gazzaさん、まずはSmartNews Igniterへの選出、本当におめでとうございます!

ありがとうございます。

SmartNews Igniter - Gazza
SmartNews Igniter 2026 Q1を受賞したGazzaさん(右)。全社集会の場でCEOのKaiseiさん(左)より表彰状が贈られました。


 今日はGazzaさんのこれまでの歩みや、仕事への情熱についてたっぷり聞かせてください。最初に、4年前にスマートニュースへ入社を決めた理由から教えていただけますか?

一番大きな入社理由は、やはりスマートニュースのミッションである「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける(Delivering the world's quality information to the people who need it.)」に、心から共感したからです。良質な情報へのアクセスは、人々の意思決定や視野を豊かにし、新しい機会を切り拓く力があると信じています。

また、スマートニュースが持つグローバルで多様な組織カルチャーにも強く惹かれました。インドネシアでコンピュータサイエンスを学んだ後、インドネシア発のGojekなどのスタートアップでの経験を経て日本に来たのですが、スマートニュースは日本と米国という全く異なる2つの市場をターゲットにビジネスを展開しています。

単一のローカルな視点に留まらず、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協業しながら、社会的かつビジネス的に大きなインパクトを生み出せる環境は、PMとして非常にエキサイティングだと感じました。

 入社後はコロナ禍などもあり、リモートワークや時差のあるUSチームとの連携など、大変な部分も多かったのではないでしょうか?

そうですね。日本と米国のタイムゾーンを跨いだ連携は、ときに調整が必要で、慣れるのにすこし時間がかかりました。しかし、そんな状況を通じて学んだのは、明確に、具体的に伝えることの重要性です。

チームが今どこを目指しているのか、なぜその仕事が必要なのかというゴール設定を常に可視化しておかなければ、意図が伝わらず、目的のないアウトプットに繋がってしまいます。このタフな経験が、チームコラボレーションの土台を築いてくれました。

― まさに、私たちのカルチャーの基盤となる「明確さ」と「意志」を、現場の課題に直面しながら体現されていったのですね。

両立の難しい2つの指標を、対話とデータでつなぐ

 Gazzaさんの現在の主な役割は、Ads ProductとConsumer Productなど、クロスファンクショナル(部門横断)なチームの方向性をアラインすることだと思います。異なる優先順位を持つチームをどのようにリードしているのでしょうか?

プロダクト開発の現場では、それぞれのチームが異なる視点や目標を持っています。たとえば、ビジネスの持続的な成長を目指すアプローチと、日々のユーザー体験をより豊かにしていくアプローチ。これらは相反するように思えるかもしれません。だからこそ、ユーザーからの信頼や心地よさを第一に大切にしながら、会社全体の持続可能性も支えるための「データに基づいた最適なバランス」を見つけ出す必要があるのです。

 お互いの目標があるなかで、合意を形成するのは簡単ではないと思います。どうやって周囲の信頼や納得を得ているのですか?

そこで私が拠り所にするのが、Core Valuesのひとつである「結果への執着(Outcome Obsession)」です。結果(Outcome)とは、ただ自分のチームの数字を上げることではなく、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」という野心的なミッションの実現そのものです。会社のビジネス基盤を支えながら、最高のユーザー体験を届ける。この共通のOutcomeを常に中心に据えて議論します。

22_03.webp
具体的には、公式なミーティングの場だけではなく、事前に各チームのもとへ直接足を運び、現場が抱える懸念や本音を徹底的にヒアリングするようにしています。事前にリサーチを行い、すべての視点や課題を可視化した上で「なぜこのアプローチをとるのか」をデータで示しながら対話を重ねます。

最終的な意思決定がすべての人を完璧に満足させるものではなかったとしても、プロセスにおいて全員の声が真摯に聞かれ、共通のミッションのための決断であるという納得感があれば、チームはひとつの方向へ強く進み出すことができます。

 素晴らしいですね。プロセスを軽視するのではなく、結果に徹底的に執着するからこそ、事前の泥臭いリサーチや対話といったプロセスを誰よりも重視する。まさに「Outcome Obsession」の体現です。

役割を越える。責めるのではなく本質に向き合う

― もうひとつのコアバリュー「ひと事なんてない(Nothing is Somebody Else’s Problem)」について、Gazzaさんは日々の業務でどう解釈し、行動に落とし込んでいますか?

私にとって「ひと事なんてない」とは、組織の課題を発見したときに、それが自分の担当エリアかどうかにかかわらず、組織全体の成功のために責任を持って主体的に一歩踏み出すことです。

何かの問題やエラーが起きたとき、責任追及をするのではなく「なぜこれが起きたのだろう?」という純粋な好奇心を持って原因に向き合います。PM、データサイエンティスト、セールス、エンジニア、イールドマネジメントチームなど、すべてのステークホルダーを巻き込み「どうすれば次はより良くできるか」という未来の解決策に集中します。

曖昧な状況を恐れず、チームの枠を越えて本質的な解決にコミットすることが、お互いの信頼関係を深め、組織のアウトプットを最大化するいちばんの近道だと確信しています。

 問題を発見したときに「誰かがやるだろう」と放置せず、自分で拾い上げて本質を解決する姿勢。これこそまさにスマートニュースのプロフェッショナリズムだと感じます。Gazzaさんは4年前に入社しましたが、そこから会社が成熟していく過程をずっと見てこられました。組織の進化についてはどう感じていますか?

スマートニュースはこの4年間で、よりフォーカスが絞られ、規律のある組織へと成熟したと感じています。プロジェクトの優先順位付けや、新しいチャンスに対する評価の精度は格段に向上しました。

22_04.webp
しかし、そのように組織が大人になっていく一方で、私たちが最も大切にすべき「スタートアップ・スピリット」は決して失われていません。スピード感のある働き方、オープンな議論、そして自分の役割を越えてオーナーシップを発揮する文化は、今も変わらず脈々と受け継がれています。

ユーザーの信頼を守りながら、持続可能な未来を切り拓く

 これからの未来に向けて、GazzaさんがAds Productチームで挑戦していきたい取り組みや展望について教えてください。

業界では、サードパーティデータをめぐる環境変化や、プライバシーに関する透明性への期待の高まり、ファーストパーティデータの活用や信頼できるパートナーシップの重要性の高まりなど、大きな変化が起きています。

私自身は、ユーザーの信頼とプライバシーを守りながら、広告が情報体験全体の中でより関連性が高く、価値あるものとして受け取られるような、持続可能な収益化のあり方を探求していきたいと考えています。

 最後に、未来の仲間となる候補者の方へメッセージをお願いします!

22_05.webp
スマートニュースは、社会的意義のある複雑で難易度の高い問題に挑戦したい人や、良い意味での「曖昧さ(Ambiguity)」を楽しみながら自らオーナーシップを持って動きたい人にとって、とてもやりがいのある環境です。

完璧に定義されていない課題に対して、俯瞰的な視点を持ち、日々の実務を会社の大きなミッションへ繋げながら、クロスファンクショナルに協業できる仲間を待っています。ぜひ一緒に、次の新しい時代を創りましょう!

最後に。今回のSmartNews Igniterの受賞は、決して自分ひとりの力ではありません。日々一緒に走り、サポートし続けてくれる素晴らしいチームのメンバー全員がいたからこその賞です。この栄誉は、チームみんなで分かち合いたいと思います。ありがとうございました!

 周囲のチームへの感謝を忘れない姿勢が、多くのメンバーから信頼される理由なのだと改めて感じました。Gazzaさん、本当にありがとうございました!

取材 / 撮影 = Inside SmartNews編集部(レイチェル青木)
翻訳 / 編集 = Inside SmartNews編集部(山移)

  • LINEに投稿する
  • Xに投稿する
  • LinkedInに投稿する
  • Facebookに投稿する
  • リンクをコピーする