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「難しいことほど、わくわくする」 子役経験を原点に、小薗江愛理が正解のない仕事を楽しめる理由

社内表彰「SmartNews Igniter 2026 Q2」を受賞した小薗江 愛理(おそのえ えり)さん。大学在学中にスマートニュースに入り、コンテンツの運用や企画、パートナー企業との取り組みなど、さまざまな仕事を経験してきました。
現在は、SmartNewsアプリの「デイリーミッション※」を担当する小薗江さん。これまでのキャリアをたどっていくと、仕事に向き合う姿勢の根底には、「ユーザーの側に飛び込むこと」や「難しいことほど楽しむこと」という一貫した考え方があります。
※デイリーミッション:SmartNews アプリ上で毎日、指定された数の記事を制限時間内に読むことでポイントなどの特典が得られるキャンペーン
原点をさらに遡ってみると、話はスマートニュースに入るよりもずっと前、子役として撮影現場に立っていた頃までつながっていました。
プロフィール
小薗江 愛理
Eri Osonoe
JP Media Business Division
Senior Associate, Product Marketing Management
2018年2月、早稲田大学在学中にスマートニュースへ参画。新規事業における動画コンテンツの品質管理を起点に、アプリ内コンテンツの運用、IPコンテンツの企画立案、パートナー企業との協業など、ユーザーにコンテンツを届けるための幅広い業務に従事。現在はSmartNewsのプロダクト企画・マーケティングを担当している。アプリ内機能「デイリーミッション」のプロジェクト責任者として、ユーザーインサイトをプロダクト体験へと落とし込み、価値設計、施策開発、効果検証までを横断的に推進中。
スマートニュースが、社会人としての「1社目」

─ まず、スマートニュースに入るまでのキャリアから聞かせてください。
実は、社会人として働いた会社はスマートニュースしかないんです。大学4年生だった2018年2月に、アルバイトとして入りました。最初は当時取り組んでいた新規事業で、配信するコンテンツに問題がないかを確認するような仕事を担当していました。
最初は私ひとりだったんですけど、さすがにひとりでは回らないということで、知り合いの大学生に声をかけて5〜6人のチームに。そこでチームリーダーのような役割もやらせてもらいました。
─ 大学生のころから、すでにチームをつくる側だったんですね。
そうですね。その新規事業のあとは、SmartNewsアプリ内のバナーやチャンネルなど、コンテンツをユーザーに届けるための運用に携わりました。
そこからすこしずつ企画にも関わるようになって「もっと企画そのものを考える仕事をやってみたい」と上司に話していたら、コンテンツ企画やパートナー企業との取り組みなどを任せてもらえるようになりました。
振り返ると、ずっと同じ会社にはいるんですけど、やっている仕事はかなり変わっているんですよね。
─ そもそも、就職活動はしなかったんですか?
はい、していないんです。大学院に進んだのですが、スマートニュースで働くことがすごく楽しくて、途中で1年休学してしまったくらいで(笑)。結果的に、ここでそのまま社会人になりました。
大学院では、文学学術院のドミニク・チェン教授の研究室に所属していました。そこでは、自分なりの問いやコンセプトを作品として形にして、実際に世の中に出してみる。そこから社会に問いを投げかけていくようなことをやっていたんです。
スマートニュースに来たときも、同じように「社会はもっとこうできるんじゃないか」と考えている人がたくさんいました。学生時代に触れていた世界とどこか通じるものを感じて、「ここはすごく素敵だな」と思ったんですよね。そこに惹かれたのが大きかったと思います。
子役時代に知った「いいものは、ひとりではつくれない」
─ 小耳にはさんだのですが、小薗江さんは子役をやっていたんですか?
はい! 小学2年生くらいからやっていました。最初は教科書のモデルのような仕事から始まって、中学生のころにはドラマにも出演したりしていました。とあるドラマでは役名のある役をいただいて、学校にあまり行けない時期もありましたね。
─ ドラマ出演経験もあるなんて……。思っていた以上に、本格的ですね!
そうなんです。でも今振り返ると、あのころの経験は、仕事の仕方にもかなり影響していると思います。
撮影現場って、ものすごくたくさんの人が関わっているんですよね。演者が気持ちよく次のシーンに入れるようにスタッフの方が準備してくれて、演者側もスタッフに気を配る。現場の雰囲気が良ければ撮影が予定より早く終わることもあるし、逆にうまくいかないこともある。
子どもながらに、「人がお互いを思いながら進めると、こんなにいいものができるんだ」と感じていたんだと思います。

─ それは今の仕事にもつながっていますか?
すごくつながっています。
例えば、今担当しているデイリーミッションでも、デザイナーさんに「これをつくってください」とお願いして終わるのではなくて、「どうしたらもっとよくなると思いますか?」と一歩踏み込んだ会話をするようにしています。
すると、自分だけでは思いつかなかったアイデアが出てくる。いろんな人の視点が入ることで、最初に自分が想像していたものよりも、アウトプットがよくなっていく。その瞬間がすごく好きなんですよね。
「ユーザーならどう思うか」を自分ごと化する
─ デイリーミッションを担当するようになった頃は、チームが追いかける指標も、それまでとは大きく変わったそうですね。
そうですね。私が担当するようになってからは、わかりやすくお伝えすると「より多くのユーザーに、日々SmartNewsアプリを使ってもらう」ということを重視するようになりました。
でも私は、それまでそうした目的の企画を専門にやってきたわけではありませんでした。チームとしても、これまでとは違うことに挑戦することになる。最初は「じゃあ、何をすればいいんだろう」というところからのスタートでした。
─ 成果への直結が約束された正攻法がない状態だったと……。
はい。そのときに立ち返ったのが、「ユーザーはどう思うんだろう」ということでした。
「デイリーミッションをうまく成長させるにはどうしたらいいんだろう」とか、「この役割らしい仕事をするにはどうしたらいいんだろう」と考えるより、この体験をユーザーが本当に喜んでくれるのかを考える。
そこからじわじわと成果が見えるようになっていきました。
─ その「ユーザーを見る」という考え方は、どこで身についたんですか?
コンテンツ企画を担当していたころですね。
あるIPに関する企画を担当することになったんですが、私はもともとその界隈についての知見がなく、ファンの方がどのようなものを求めているかわからなかったんです。それで、まず自分の目で確かめようと思って、実際に何度も現場へ行きました。ファンの人たちが何に熱狂しているのかを見て、自分もだんだん好きになっていって(笑)。

そこから「自分がもし"ひとりのファン"だとして、何をしてほしいだろう」と考えて企画をつくるようになったら、実際にユーザーの反応も変わっていきました。その経験で「自分が当事者側の視点を持とうとすることで、初めて見えるものがある」と実感しました。
だから今でも、わからないことがあったら、まずそちら側に飛び込んでみることを大事にしています。
NSEPと「ちょうどよく怠惰」の絶妙な関係
─ 小薗江さんを見ていると、スマートニュースのCore Valuesのひとつである「Nothing is Somebody Else's Problem(NSEP ※エヌセップ)」を、かなり自然に体現しているように感じます。
NSEPは、スマートニュースのCore Valuesのなかでも一番好きですね。
たぶん新しく身につけたというより「もともと自分のなかにあったものに名前がついた」という感覚に近いです。
─ 「誰かの問題だと思わず、自分ごととして向き合う」という考え方ですよね。ただ、それを突き詰めると、なんでも自分で拾ってしまう危険もありませんか? 誰かの仕事に入りすぎてしまったり。
そうなんですよ。でも私は、いい意味でも悪い意味でも、ちょうどよく怠惰なんです(笑)。

─ ちょうどよく怠惰?
誰かが「自分がやります」と言っていることは、その人に任せたほうがいいと思っています。
一方で、まだ誰も拾っていないボールだったり、誰も気づいていないけれど「ここはやったほうがいいな」と感じたりしたことは拾いに行く。昔はすこし出過ぎてしまうこともありましたが、経験を重ねてその線引きがわかってきました。
NSEPだからといって全部自分でやるわけではない。空いているところを見つけたら、そこに入っていく。
自分の「怠惰さ」も含めて、今はうまく付き合えているのかもしれません。
「難しいことほど、楽しい」は、生まれつきではなかった
─ もうひとつ、小薗江さんの話で印象的なのが「難しいことほど楽しい」というスタンスです。
これは結構、自分の思想のベースにあります。デイリーミッションでも「大変だったでしょう」と言っていただくことがあるんですが、実はそこまで「つらい」と思ったことがないんですよね。もちろん「どうすればいいんだろう」と悩むことはたくさんあります。
でも壁があるということは、自分がまだやったことのないこと、知らないことがあるということでもある。それって、自分にとっては健全な状態なんです。
─ 高い山を見たとき、「大変そう」より先に「登ったら気持ちよさそう」と思える。
そうかもしれません。「やったら乗り越えられる。でも、まだ誰もやったことがない」みたいなものに惹かれるんです。
みんなが「これは難しいかもしれない」と思っているものがうまくいって「あれ、できるじゃん」と空気が変わる瞬間があるじゃないですか。
私は、あの瞬間がすごく好きなんだと思います。
自分が動いたことで周囲が熱狂したり、ムードが変わったりする。その瞬間に立ち会えると「やってよかった」と心から思います。
─ もともと、かなりポジティブな性格だったんですか?
実は逆なんです(笑)。
子どものころは、かなりネガティブでした。中学生くらいのときに「こんなにネガティブな自分は嫌だ」と思って、好きだった小説のポジティブなキャラクターを真似してみたんです。最初は「演じている」だけでした。
でも、ポジティブな人のように振る舞ってみたら、周りの反応も変わって、実際にうまくいくことが増えていった。だから私は、後付けのポジティブなんですよ。
─ 子役経験が、意外なところでもつながっていますね。
そうかもしれません(笑)。
最初から「できる」と思えなくても、一度「これ、いけるんじゃない?」と思ってみる。そうすると、次の一歩が出せるんですよね。
「支えてもらう側」から、前を歩く側へ
─ SmartNews Igniterを受賞したことで、何か変化はありましたか?
自分自身の意識は変わりました。
これまでは、まだ若手だからとか、経験したことがないからという理由で「ちょっと力を貸してあげよう」「チャンスを与えてあげよう」と思ってもらえる立場だった部分もあると思うんです。
でもSmartNews Igniterを受賞した以上、これからは自分が前を歩かなければいけない。
すこし寂しくもありますけど(笑)、プロフェッショナルのひとりとして見てもらいやすい状況になったということでもあるので、自分としてはすごくいい変化だと思っています。
─ デイリーミッションでも、これまでとは違う景色が見えてきていますか?
はい。これまでは、ひとつの期間のなかで「次に何をするか」を考えることが中心でした。
でもこれからは、その延長だけではなくて、スマートニュースという会社がこれからどんな事業を持ち、どう成長していくのかというところにも、自分自身がもっとコミットしていかなければいけないと思っています。
「今あるものをどう伸ばすか」だけではなく、「そもそも何があるべきなのか」を考えていきたい。まだお話できないこともありますが、いくつか次への準備もはじまっています。
─ 楽しみですね。最後に、今後の野望のようなものがあれば教えてください。
ユーザーの方が見たときに、「スマートニュースって、なんて面白い会社なんだろう」と思ってもらえるようなものをつくりたいですね。
それがSmartNewsアプリのなかにあるものなのか、イベントなのか、また別の形なのかはわかりません。
でも、みんなが思わず「Wow!!」となるようなアウトプットを生み出したい。
そしてこれから若い人たちがもっとスマートニュースに入ってきて、その人たち自身が会社を変えていくようになったら、すごく魅力的だと思っています。
いつか、そういう人たちの挑戦を支えられる立場にもなりたいですね。

取材 / 文 / 撮影 = Inside SmartNews編集部(花井)
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